コーヒーと睡眠

睡眠とコーヒーの香りにも着目しています。

コーヒーと言えば「睡眠に適さない飲みもの」と思っている人が多いようですが、コーヒーの香りのなかには、脳をリラックスさせるものがあると臨床実験で判明したのです。

この研究は、6種類のコーヒー豆(ブラジルサントス、グアテマラ、ブルーマウンテン、モカマタリ、マンデリン、ハワイコナ)ごとに、脳波がどの程度出現するか、20代の10人の女性を対象に実施しました。

その結果、脳波が最も多く出ていたのはグアテマラとブルーマウンテンで、逆にマンデリンとハワイコナはその出現が少ないという結果になりました。

ということは、よく眠りたい時こそ、グアテマラとブルーマウンテンの香りを嗅げば、安眠効果が得られるということです。

逆に、脳を活性化する働きが強いのはブラジルサントスとマンデリンで、この香りを嗅ぐと頭の回転が速くなり、情報処理のスピードアップに効果があることが判明しました。

ただし、覚醒作用を持つカフヱインを含むコーヒーを飲んでは、逆効果。あくまでも、グアテマラやブルーマウンテンの香りに睡眠を誘う効果があるということです。

日本人は、匂いに関心がない方が多いですが、香りは脳に良い刺激を与え、睡眠を誘ったり、作業効率を高めたりする力があるのです。